部長・監督・コーチ 挨拶

明治大学スケート部 部長
小野島 真
創部100周年を控え、時代にあわせアップデート
創部100周年となる2025年度が始まりました。スピード部門では4名の学生がスケート部を卒部していきましたが、新たに4名の新入生を迎えることになりました。まずは卒部した学生達に感謝するとともに、今後の活躍をお祈りいたします。そして、新入生を含め、2025年度の新チームがさらに明治大学体育会スケート部スピードスケート部門を躍進させてくれることを期待しています。
特に今年度はスピード部門に57年ぶりとなる女子学生を迎え入れることになりました。女子アスリートの育成強化については、大学執行部からの要請も強いものがあり、大学競技スポーツ全体にとっても重要な課題であると認識しています。女子寮がないことや専用のトレーニング施設等が不足していることなどサポート体制は整っていないのですが、まずは始めてみることで徐々に強化体制を整えてまいりたいと思います。駿台氷愛会を含めOB、OGの皆様には是非ともご声援とご協力をお願いしたいと思います。
大学体育会に向けられる社会、そして大学内の目も大きく変わってきております。高等教育機関である大学のチームとして、果たすべき役割は何なのか、改めて考える必要性があると思います。創部100周年を迎え、これまでの伝統を大事に守りながら、少しずつ時代に合わせたアップデートを重ねていく必要性があるのではないでしょうか。現場で努力を重ねている指導陣、学生達とともに、そして、OB、OGの皆さんと協力しつつ、新たな100年に向けて、大学側スタッフである我々も熟考してまいりたいと存じます。何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。まずは新チームの躍進を願いつつ、ご挨拶とさせていただきます。

明治大学スケート部 副部長
柴田 有祐
100年の歴史、そしてさらなる発展を
2023年度より在外研究の機会をいただいて不在にしていたため、2年ほどスケート部の仕事から離れておりましたが、今年度から改めて副部長として部に戻ってまいりました。この間、スケート部は、2年連続でインカレ3部門総合優勝を果たし、第94回大会から続いていた総合優勝を4年連続に伸ばしました。この2年間は、スピード部門も2大会続けて3位に食い込み、監督やコーチの指導の成果が実ってきていると伺っています。2023~2024年度に卒業した学生たちについては、その活躍をインカレ等で実際に見ることができず残念でしたが、在外研究先でも明大スポーツのWeb版等を通じて学生たちの奮闘は目にしておりました。今年度はインカレの会場で直接彼らを応援するのを楽しみにしています。
さて、明大スケート部は、今年、節目となる100周年を迎えます。部が創設された1925年はインカレの第1回大会が開催された年でもあり、明大スケート部の歴史はインカレとともにあると言っていいのではないでしょうか。この間、スピード部門は通算30回の優勝を果たしました。これは日大と並び最多の優勝回数です。また、3部門すべてを制する完全優勝(男子)を3度成し遂げています(第25回大会・第37回大会・第78回大会)。このような輝かしい結果を残すことができたのは、ひとえに関係者の皆様のおかげであり、陰に陽に部を支えて下さったOBの皆様、そしてそのOB会の維持発展に尽力して下さった歴代OB会幹部の皆様には改めて感謝申し上げます。
ところで、インカレは今年度が第98回大会になります。創部と同じ年に始まったインカレの第100回大会と明大スケート部の100周年が一致しないのは、「年次」と「年度」の違いの他に、太平洋戦争の影響で1944~1946年度の間は開催が見送られたという事情があります。インカレは2027年度に第100回記念大会を迎えますが、我らがスケート部の100周年に続く大きな節目として、部のさらなる発展を祈念したいと思います。私にできることは限られていますが、部員たちが競技に集中できるよう側面からできる限りの支援をしていく所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

明治大学スケート部 総監督
佐々木 創
「個の成長」と「チームの発展」の両立目指す
まず初めに、2024年度も明治大学体育会スケート部スピードスケート部門の活動は、多くの皆さまのご協力・ご支援のもと、充実した1年を過ごすことができました。OB・OGの皆さま、そして父母の皆さまに、心より感謝申し上げます。
また、1年間にわたり学生と共に練習だけでなく、日常生活の管理に至るまでご尽力いただいた羽田監督をはじめ、部門スタッフの皆さまにも、改めて厚く御礼申し上げます。
今シーズンは、夏期の陸上・自転車トレーニングを中心に、個々の基礎体力と技術力の向上に取り組んでまいりました。シーズン中には、全日本学生選手権をはじめとする各種大会において選手たちは健闘し、自己ベストの更新や入賞を果たすなど、確かな成長を遂げてくれました。特に上級生を中心としたチームの団結力が高まり、互いに支え合いながら競技力を磨く姿勢は、非常に頼もしく、誇らしい限りです。
また、トレーニングや遠征の実施にあたっては、父母の皆さまの温かいご理解とご協力、そしてOB・OGの皆さまからのご厚志に支えられ、学生たちは安心して競技に専念することができました。この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。
そして2025年度、本学スピードスケート部門は新たな歴史の一歩を踏み出します。スケート部として100周年を迎える節目の年であると同時に、57年ぶりに女子選手が入部し、部の歴史においても大きな転換点となります。多様な価値観を取り入れつつ、より活気ある、魅力あるチームづくりを目指してまいります。男子選手ともども、競技力だけでなく人間力も高められるよう、引き続き環境整備と指導に力を注いでまいります。
今後も明治大学スピードスケート部門は、「個の成長」と「チームの発展」の両立を目指し、伝統を大切にしながらも常に前を向いて歩んでまいります。皆さまには、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

明治大学スケート部スピード部門 監督
羽田 光希(平成28年)
創部100周年 伝統の明治の歴史に新たな1ページを
明治スケート部スピードスケート部門の羽田光希です。日頃より明治大学をはじめ、駿台氷愛会、全国各地、のOBを含む関係者、父兄の皆様、そして応援して下さるすべての皆様に心より感謝申し上げます。
2025年1月に山梨県富士吉田市で行われた第97回インカレでは、1年生の佐々木翔夢のリンクレコードでの2種目優勝という活躍もあり、選手1人ひとりがベストを尽くし、多くの入賞者を出すことができました。大会期間中、体調不良者が続出し急遽エントリー変更という事態に見舞われましたが、リザーブ選手の活躍、サポートによりチーム一丸となり実力以上の力を発揮してくれました。スピード部門では、前年第96回大会のポイントを上回り、目標の3位以内を達成する事ができました。
応援に来て頂いた学校関係者、駿台氷愛会、OB関係者、父母会の皆様、応援してくれた全ての方と選手、スタッフ全員が明治大学とし1つのチームとなり戦えた事に嬉しく思い感謝してします。
また、今年度は創部100周年という特別なシーズンでもあります。今までの諸先輩方が創り上げてきた伝統や功績を大切にし、伝統ある明治の歴史に新たな1ページを刻むべくこれからも全力で頑張って参ります。
遠征先で諸先輩から頂く温かいお言葉は、選手たちにとっても大きな力となります。是非、今シーズンも多大なるご支援をよろしくお願い申し上げます。
若輩ではございますが今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

明治大学スケート部スピード部門 コーチ
新山 強(平成25年卒)
更なる高みを目指し、選手と共に戦っていく
2019年シーズンより明治大学スケート部でコーチを仰せつかっております新山強でございます。日頃よりスケート部の活動にご理解とご協力、応援を頂いておりますOBの皆様、また父兄の皆様におかれましては心より感謝を申し上げます。
OBの皆様から受け継いだ伝統を後輩たちにも伝承していくべく、日々精進を積んでいるところでございます。
2024年シーズンは、4年生が4名、3年生が3名、2年生が5名、1年生が3名、計15名の布陣でトレーニングを積み重ねてきました。4年生を中心に合宿のたびにチームがまとまり、2025年1月に開催された第97回インカレでは、学校対抗得点で2年連続となる3位になるなど進境著しい1年となりました。インカレには数多くのOBの方が応援に駆けつけてくれ、これも選手の力を後押ししてくれたのだと思っています。本当に良いシーズンでした。
また、2024年春に卒業した佐藤天海選手に続き、佐々木翔夢選手がワールドカップに出場するなど、世界に羽ばたく選手が続いたことも嬉しいニュースです。
オリンピックイヤーとなる2025年シーズンは更なる高みを目指し、選手と共に頑張っていきたいと思っています。遠征先で諸先輩から頂く温かいお言葉は選手たちにとっても大きな力になります。
ぜひ、今シーズンも多大なるご支援、活動へのご協力をお願いするとともに、みなさまのご健勝をお祈り申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

明治大学スケート部スピード部門 コーチ
山本 大史
自分の経験や想いを選手たちの未来に生かす
明治大学スケート部スピード部門コーチを務めております、21年度卒業の山本大史と申します。
スピード部門のコーチとしては、今年度で2年目となります。日頃より、明治大学スケート部スピード部門の活動にご支援・ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
おかげさまで昨年度も無事、シーズンを終えることができました。関係者の皆様のご尽力に、改めて深く感謝申し上げます。
さて、今年度はいよいよオリンピックシーズンを迎えます。私には「明治大学スケート部からオリンピック代表選手を輩出したい」という目標があります。それは、私自身が現役時代に果たせなかった夢を今の選手たちに託している部分があるからかもしれません。
私自身は、現役時代に際立ったスケート技術を持っていたわけではなく、ひたすら努力を重ねることで自身の地位を守ってきました。しかし、現在の明治大学スケート部には、私が当時憧れていた「本物のスケート技術」を自然に身につけている選手が多く在籍しています。そんな彼らに、大きな可能性を感じずにはいられません。
引退した今もなお、私は心のどこかで世界の舞台を夢見ています。「あのときこうしていれば」「こういう道もあったのではないか」そんな思いが今も心に残り続けています。
だからこそ、自分の経験や想いを、今の選手たちの未来に生かしたいと強く願っています。たとえそれが私自身のエゴであったとしても、彼らを世界に羽ばたかせるためであれば、私にできることはすべて尽くす所存です。休日の練習にも足を運びますし、仕事の合間に連絡をいただいても構いません。
私や羽田監督、スピード部門のスタッフを世界の舞台へと導いてくれないでしょうか。それが叶ったとき、私の中にある世界への憧れも、ようやく一つの形として昇華できるのではないかと感じています。